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エレベーター用語集

「つり合ロープ」compensating rope

トラクション方式のエレベーターにおいて、駆動綱車にかかる負荷は、かご及びつり合おもりの重量のほかに、ロープ（主索）自身の重量や移動ケーブルの重量などが加わり、それからはかごとつり合おもりの相対位置によって変化する。 この変動は、昇降工程が短いものでは無視できるが、最大になると摩擦駆動力が不足したり、電動機の所要出力のも影響を及ぼすことになる。 つり合ロープは、これらの影響をできるだけ少なくするために設けるもので、図のように、主索とほぼ同程度のロープをかごとつり合おもりの下に連結し、ピットに設けた張り車によって適度の張力を与える。 補償ロープともいう。 なお、定格速度が105m/min以下のものでは、ロープの代わりにチェーンをつり下げた簡単なもの（つり合鎖）が用いられる。